「それではずっと英語は話せません・・・」…その理由とは?
英語をずっと勉強していれば、いつか英語が話せるようになると思っていませんか?
しかし、残念ながら、あまりにも多くに日本人が、英語を話せるようになる学習をしていません。
それではずっと英語は話せません・・・ なぜなんでしょう?
それには、ちゃんとした理由があるんです。
本来ならば、英語が話せるようになるに必要な時間は2,000時間
英語が話せるようになるには?
「英語の発音を聞き、自分で話す時間」が2,000時間必要とされています。
例えば…
アメリカで生まれた赤ちゃんが、ものごころがつく3歳ぐらいから家族の英語を聞き、
そして話す時間が1日2時間あるとします。これを3年間続けると…
2時間/日×365日×3年間=2190時間
だいたい6歳までぐらいならば、ある程度の英語は会話できるようになるのです。
教科書や参考書で勉強しなくても、2,000時間、英語を聞いてしゃべろうとすれば、話せるようになるんです。
日本の学校の英語授業は「話せるようになるため」の学習ではない
義務教育の英語の授業では英語の国語勉強をしています。
ですから英語を話せるようになるための「英語を聞くこと」と「英語をしゃべること」がほとんどできていません。
1クラス30人以上生徒がいる授業ならば仕方ありません。
1回の授業で生徒ひとりが「英語を聞く」「英語でしゃべる」時間は10~15分ぐらいしかないでしょう。
授業の約20%の時間しか、「英語を話すため」の学習ができていません。
残りの時間は「読む」「日本語で説明を聞く」「書く」に費やされてしまいます。
学校の英語授業は、余計な事を学習しすぎ!
学校の英語の授業でこんな言葉を聞いたことがないでしょうか?
「現在進行形」、「過去分詞」「関係代名詞」「不可算名詞」などなど他にもありますけど。
これって、「英語を話せるようになるため」には、まったく必要ありません。
英語をわざわざ難しくしているだけです。嫌がらせをしているんじゃないでしょうか?
日本の英語授業で習っていることは、
英語の教師や学者になるための勉強なんです!
おまけに本来あるべき学習の順番が間違っています。
英語教師になるための学習
正しい順番
①英語が話せるようになる→ ②英語の文法を理解する→ ③教えるためのコツを学ぶ
間違った順番
①英語の文法を理解する→ ②教えるためのコツを学ぶ→ ③英語が話せるようになる
ほとんどの生徒は英語が話せるようになりたいのです。英語教師になりたいわけじゃありません。
日本全体の中で求められているのは、英語でのコミュニケーション能力であって、英語教師育成方法の浸透ではないのです。
今までやってきた英語勉強は?
中学3年間の英語授業 420授業×50分/授業=350時間 話せる学習20%→70時間
高校3年間の英語授業 525授業×50分/授業=437時間 話せる学習20%→87時間
大学2年間の英語授業 120授業×90分/授業=180時間 話せる学習20%→36時間
高卒の人は787時間、大卒の人ならば967時間の英語の授業を受けていることになります。
「英語を話せるようになるための学習」にいたっては、授業の約20%しかしていません。
結局、高卒だと157時間、大卒は193時間しか英語を話せるようになる学習をしていないのです。
英語が話せるようになるための2000時間と比べると、ぜんぜ足りません。
これじゃぁ、いくら英語の授業で勉強したところで、英語が話せるようになるはずがありません。
英語が話せるようになるなんて、無理なのか?
そうすると、英語の授業を終えた社会人が、英語を話せるようになるには
あと約1,800時間英語に慣れ親しまなければなりません。
これから1日1時間、英語を話すための勉強をしたところであと5年はかかります。
「英会話が安い!」と評判の「DMM英会話」でチャレンジしたとしても、
スカイプ英会話を1日75分を毎日行っても、話せるようになるまでは4年の期間かかります。
その場合の費用は最低でも55万円かかります。
「英語が話せるようになるなんて、もうムリだよ」
そんな気持ちになるかもしれません。
それでも、英語を話せるようになるのはカンタン!
英語はそれでもカンタンに話せるようになります。
そうは言っても、いきなり今の日本語を話せるのと同等に英語を話せるようになるのではなく、
相手の英語が理解でき、自分の意思を英語で伝えるぐらいならばカンタンに出来るようになります。
英語圏の世界で生きていくぐらいならば、あまり困らない程度に英語が話せるのです。
外国人と笑顔で会話ができるのです。今までには体験できなかったことです。
「なんだ、こうやってコミュニケーションを取ればいいんだ」と、うれしくなりますよ!
ただし、今まで通りの英語勉強では、いつまでたっても英語を話すことができません。
あるルールのもと、ある方法で英語を身につけていけば、英語が話せるようになるのです。
どうやれば、英語が話せるようになるのか?
そのヒントは、日本の英語教育と、英語圏の子供が話せるようになる違いにあるのです。
英語が話せるようになる、カンタンな方法とは?
英語を話せるようになるためには…
やるべきこと、やらないほうがいいことがあります。
重要なのは、やるべきことは優先して集中してやること。
やらなくてもいいことは、本当にやらないことです。
失敗する多くの人は、やらなくてもいいことをついでにやってしまう。
「プラスになるから」「役立つから」といった理由をつけて、
やらなくてもいいことをやってしまい、挙句の果て、途中で挫折してしまうのです。
では、具体的に何をして何をやらないのか説明していきます。
【やってはならないこと】
①英語の「読み書き」をしない!
「英語の文章を読むこと」「英語の文字を書くこと」、それはしないでください。
単語を覚えたり、文法を理解するうえで、「読み書き」はとても役に立つことはわかります。
でもあえて、その「読み書き」はしないでください。
「読み書き」のことを識字力とも言ったりします。発展途上の多くの国では今でも
国民の識字率が低い国がたくさんあります。大勢の人が文字が読めず、書けないのです。
しかしそんな人たちでも、言葉はしゃべれます。話せるんです。
日本の時代劇を見てもわかる通り、かつての日本人は多くの人は「読み書き」ができませんでした。
でも、ちゃんと話せたのです。
あなたはもうすでに、ある程度義務教育の中で英語の「読み書き」はしてきました。
なので英語がだいたいどんなものなのかは、知っているはずです。
ですから、これからしばらくは「英語を聞くこと」と「英語を話すこと」に集中してください。
これからしばらくは、英語を「映像」として記憶せず、「音声」として記憶します。
携帯電話に電話帳がつくまでの時代は、人は相手の家の電話番号を記憶できていました。
カーナビに頼らなければ、人は道順を明確に記憶できるのです。
「便利な機能」は、時として人の考え記憶する能力を低下させるのです。
英語を理解するうえで「読み書き」は便利ですが、
同時に「聞く・話す」能力を低下させているのです。
「読み書き」したいのであれば、英語が話せるようになったあとにすればいいのです。
②TOEICなど試験学習は今はしない!
英語を話せるようになることに集中しましょう。
TOEICテストや英語検定試験などは、英語の聞き取り能力アップに役立つことはわかっています。
しかしそうすることによって、「話すこと」への意識が薄れてしまいます。
日本語だって同じことです。国語の勉強には、漢字や文法、読解力に俳句・漢文・古文など
日本語を良く理解するうえでは大切役に立ちます。
しかしそれらの国語の勉強はみんな、「日本語が話せるようになってから」勉強しているではありませんか?
国語勉強は、日本語を話せるようになるために役立つかもしれませんが、本来の学習順序が違います。
英語のテスト勉強は、英語がある程度話せるようになってから勉強すべきものです。
まずは、英語を「聞く・話す」ことの集中して時間をとるべきです。
【やるべきこと】
①英語の発音・音声を聞きたおす
とにかく音声英語教材で、英語の発音をたくさん聞いてください。
ただし、その英語の意味がわからなければいけません。
その時に注意してもらいたいのは、日本語訳のテキストを見ないことです。
視覚から入った画像は印象に残りやすく情報量も豊富です。
記憶するにはいいのですが、理解しようとする思考力が低下します。
英語の発音といっしょに、音声で日本語訳を読み上げてくれるツールに限定してください。
英語の発音を覚えるぐらい聞きたおします。
耳になじむまで聞いて、リズムを掴みます。どんな単語が使われているのかは気にしなくていいです。
英語の言葉の意味と感情を想像するのです。どんな気持ちでこのフレーズを話しているのか?
自分がどういう状況になったときに、このフレーズが使えそうなのか、
想像しながら英語のフレーズを覚えていきます。
②口に出して発音します
自分の口から声に出して発音します。
この時に発音する英語は、あなたが知っている英単語の組み合わせて発音するのではなく、
聞こえたとおりに発音することです。
最初からキレイに発音なんてできません。それは当然だと自分自身に納得してください。
恥ずかしいかもしれませんが、聞こえた通りに、声に出して発音します。
何度も何度も繰り返して声に出し、まるで俳優がセリフを覚えるのと同じように、自分の言葉にしていきます。
英語が話せるようになるかどうかは、たったこの2つのことだけなのです。
アメリカで生まれた赤ちゃんならば、これとほとんど同じようなことを繰り返します。
そしていつの間にか話せるようになっているのです。
【使う英語教材は何がいいか?】
英語の音声と日本語訳が、音声で聞けるものがいいです。
音声英語教材ならば、スピードラーニングやエブリデイイングリッシュで大丈夫です。
わたし自身は、ネイティブが使う英語を身につけたいという理由から…
英語教材はネイティブイングリッシュを選びました。
英語教材ではあまり紹介されないスラング的な表現や省略形なども収録されています。
正しい英語よりも、いま日常で使われている英語が中心なのが魅力だったからです。
おかげで自然な英語を知ることができました。
【注意すべきこと】
①間違えることが当たりまえです!どんどん間違えよう!
日本の義務教育は「間違えてはダメ」だと教わります。
勉強ですからある程度は仕方ありません。
でも、英語を話せるようになるためには、とにかくどんどん間違えてください。
マチガイをしないで英語を話すことは、ダメなことです。
言語というものは勉強ではありません。コミュニケーション手段です。
日本語の言葉をしゃべろうとする幼児たちを思い浮かべてみて下さい。
間違った言い方や不自然な表現をしますが、そんな失敗は恐れていません。
聞く側も笑ってバカにすることはありません。親切に正しい言い方を教えてあげるでしょう。
例えば、外国人観光客が不自然な日本語で道を尋ねてきた場合、
あざけ笑ったり、正しい意味ではないから応えないなんてことはしないと思います。
一生懸命、何を言っているのか理解しようとするはずです。
だって、外国人だから日本語が上手ではないことは百も承知ですよね。
ですからあなたが英語で外国人に話しかける時、間違えてもいいのでどんどん話して下さい。
だってそれはハズカシイことではないからです。
それに間違いを教えてくれれば強く印象に残り、効率よく覚えることができるのです。
②教材は説明通りに「聞き流すだけ」ではもったいない!
音声英語教材の説明には、「聞き流すだけで大丈夫」とありますが、個人的には反対です。
自分から声に出して発音しなければ、絶対に話すことなんてできません。
アメリカやどこの英語圏の国の子供だって、しゃべろうとするから話せるわけです。
最初わたしはバカ正直に「聞き流すだけ」でいいやと思い込み、音声学習を続けました。
しかしまったく話せるようになりません。
ところが!記憶するぐらい聞きたおした気に入ったフレーズがあったので、声に出して何度も
発音してみたのです。そしたら、そのフレーズが自然と口から出るのです。
【日常でも英語を口に出てしまおう!】
- 日本人の友達が向こうから来たら"What's going on?"というようにしましょう
- ファーストフード店で「店内でお召し上がりですか?」と聞かれたら"To go."と言いましょう
- 何かを渡す時には"Here you are."と言ってしまいましょう
- 納得したときには"That makes sense."とつぶやいておきましょう
このように最初は短いフレーズだけですが、自分の感情を声に出すようにしたら、
どんどん自分の言葉になっていくんですよね。
聞いた英語は、聞き流すだけなんてもったいない!絶対に声に出すべきです。
③よく使う表現は意識して覚えておく
英語の音声会話をたくさん聞いていると、よく使う表現がわかるようになります。
- Can I get~
- I gotta ~
- I don't feel like ~
- Well, I think ~
- Could you ~
いろいろ聞いていると、共通する言葉・フレーズがわかってきます。
さらには、自分の口グセになるようなフレーズも身についてきます。
意識することで、どんどん自分の言葉になっていくのです。
効率よく話せるようになるためには、よく使う英語は意識して覚えるべきです。
どのくらいで英語が話せるようになる?
本来、英語が話せるようになるには2,000時間必要なのですが、
この方法ならばある程度の英語ならば100時間で話せるようになります。
1日30分程度、通勤通学の時間に聞き、一人きりになったら声に出して発音します。
1ヶ月続ければ15時間の学習になります。、これを半年続ければ90時間になります。
カンペキな英語ではありませんが、必要とされる英語力がかなり身につきます。
ちゃんとした学習時間を設けなくても、スキマ時間で十分です。
続けていくには、そのくらい気軽なほうが成功しやすいのです。
約100時間、期間で言うと半年間続ければ、ある程度英語が話せるようになります。
そうするとこの先はもっと効率よく楽しく英語が話せるようになります。
英語が好きになり、成長スピードが断然アップするのです。
そこからは英会話を始めたり、TOEICテストに挑戦してみるといいのではないでしょうか?
【まとめ】
- ひとまず、英語の「読み書き」はしない
- ひとまず、英語のテスト・試験問題はしない
- 音声英語教材を聞きたおす
- 聞いた発音をそのまま声に出し、状況をイメージする
- どんどん間違える
- よく使うフレーズ、好きなフレーズを見つける
- 通勤時間を利用して毎日30分、半年続ける
おまけの感想
- 英語教材は私の場合、ネイティブイングリッシュで成功しました。
- 失敗する人は、上の項目のどれかが欠けていると思います。
- 1日の学習内容は同じところを何度も何度も繰り返しました。
- DAIGOやル―大柴のように、日常生活の中でポロポロ英語をしゃべってました。
- 字幕映画の字幕を見ないで観たりしてみました。
- 「私は英語が話せる」と思い込めば、どんどん口から英語が出てきました。
- 「多くの外国人は英語が完璧ではない」と知れば、間違った英語でもいいやと思えた。
- ジェスチャーで伝えるのがメイン、補足として英語を使うぐらいの気持ちになった。
- 結構楽しく続けられました。
- ある程度話せるようになったから、次は別の方法で英語力を成長させてみようと思ってます。
「いきなり英語が話せる!」、そんな
魔法のような学習方法はありません。
日々の積み重ねで成し得る技です。
これは「英語が話せるようになる!」という目標に絞った
忙しい人でも無理なく続けられる方法です。
漠然とした英語勉強は止めにしませんか?
英語だけじゃなく、どんなことでも成功するのは
このように目的を絞って、ラクに続ける方法で
実行するだけなのです。
だから成功するのです。
だから英語が話せるようになるのです。